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彼流の祝福-切り取られた青空-いと-28

彼流の祝福


翌日、香織は先に茨城の自宅へと帰った。私は仕事を終えた後、夜に出発して土曜日の朝、二人で彼女の実家に行くという段取りになっていた。

昼休み…私は、俊樹と一緒に昼飯を摂った。
「亮平、お前昨日休んだ割には元気だな。それに妙に顔ゆるんでるぞ。何かいいことでもあったか。」
確かに私の頭はその日仕事が終ってから後のことで一杯だったし、そのために顔も緩んでいたのかもしれない。
「まぁな、俊樹俺…結婚することになった。昨日はそのことでどうしても休まなきゃならなくてさ。」
何かあるのだろうとは思ってはいたのだろうが、俊樹はいきなり私が結婚だなどと口走ったものだから、さすがに驚いて食堂の椅子から落ちそうになっていた。
「はぁ?!お前ちょっと前に振られたって落ち込んでたろ。もしかしてあれから上手く縒り戻せたのか。」
かりんのことでそういえば落ち込んでたこともこいつは知っている。あの子とはまた別の子だと知れるとまた何を言われるかわかったもんじゃないな…
「ああ。」
私は無難に相槌だけ打った。
「へぇ、そりゃめでたいな。で。相手はどんな子なの。」
「ダイエットするんでブログ書いてるだろ。そこで知り合った。」
「ネット恋愛ね…ホントにそんなんでまとまるってこともあるんだな。じゃぁさ、ますますお前痩せて良かったじゃん。それで?」
「それでって?」
私は俊樹が何を聞きたいのか分かってはいたが、わざとはぐらかした。
「相手がどこに住んでて、何歳でとかそういうことだよ。」
やっぱりな…でも、これを言うと絶対にこいつは…
「茨城に住んでる不動産会社に勤めてる娘だよ。歳は…28歳。それから、春には俺、父親にもなるから。その確認のために昨日休んだ。」
「おま…亮平?!」
明らかに俊樹の瞳孔が開いた気がする。続いて彼の口から、私の予想した通りの答えが返ってきたのだった。
「お前!それって犯罪じゃねぇか!!」
「別に犯罪じゃないよ。高校生とかじゃないし。」
私はしれっと笑って答えた。
「当たり前だ、40男が高校生と結婚されてたまるか!くっそ~、うまくやりやがって。」
「俊樹、お前はとっくに結婚してんだからいいだろ。残り福って奴さ。」
「良くない!めでたいけど良くないぞ。めでたいけどな…」
俊樹はぷりぷりしながらそう言った。ま、これが俊樹流の祝福の仕方なのかなと私は思った。



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