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新しい命-切り取られた青空-いと-24

新しい命


翌日、私は仕事を休んで香織と共に病院に行き、そして彼女の妊娠を確認した。
「13週ですって。」
はにかみながらそう言って彼女が手渡したエコー写真には、はっきりと私たちが造りだした命が写っていた。

女性のダイエットには月のものが深くかかわっている。ダイエットブログの主催者も大半が女性であること、匿名性が高いこともあって、月のものの記述は遅れている、始まったので運動量を減らしている等、比較的おおっぴらに書かれている。香織も過去、何度かそういう記述をしているのも見ている。
しかし、今回遅れていることを彼女は一切ブログで触れてはいなかった。

「ごめんね、僕が煮え切らない態度しか取ってなかったからずっと不安だった?」
「不安がなかったって言ったらウソになりますけど…でも、この子と一緒なら生きていけると思ったから。」
香織は自分のお腹を愛おしそうにさすりながら、笑顔でそう言った。私はやはり彼女には勝てないと思った。

「今度は僕に付き合ってくれる?」
病院を出て車に乗るときに、私は彼女にそう言った。
「えっ、何処ですか?」
「僕の実家。たぶん、不肖の息子がこんなに若くて素敵なお嫁さんを連れて来たら、手放しで喜ぶだけだけどね。」
しかし、私がそう言うと、香織はちょっと不安そうな顔で言った。
「ステキですか?まだデブですけど…」
「とってもステキだよ。自信持って。」
私は彼女の額をはじいてそう答えた。すると彼女は泣きそうな顔をした。
私は慌てて、
「痛かった?それとも僕、何か変なことを言ったっけ?」
と尋ねた。彼女は被りを振って、
「いいえ、嬉しすぎて…」
と声を詰まらせながら答えた。


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