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再び桜花笑う季15

ホームページは1度作るだけでは終わらない。その時期に応じての商品展開、セールなどの告知と細かいメンテナンスがあってこそ活きてくる。つまり、作っただけではその効果は半減するのだ。

最初の佐藤夫妻はともかく、次に紹介を受けた年配の事業者にはその辺が心配になった。それで私は、自分も学びながら、そういう年配の人を対象にしたパソコン教室を開設した。教室といっても、自宅を開放してその依頼者を教えていたら、その依頼者の友人知人が教えを請うと言った形で人数が増えていっただけなのだが。

「先生、これどうするんでしたっけ。」
先生と呼ばれるのは気恥ずかしくてまだまだ慣れないが、電源の入れ方すら分らなかった人々が次々といろんなことをこなしていくようになるのを見るのは、赤子が成長していくのを見るようで楽しい。年を重ねて何度も同じことを説明せねばならぬことも多いが、それは御愛嬌。自分のできなかったことができた時の少年や少女に戻ったかのような笑顔は、労いの言葉のように私に降り注いだ。

だから私も、彼らの質問には必ずこたえられるように、いろんな情報を集めて回った。
そして、私はいつの間にか、かつて仕事をしていた時より忙しく日々を過ごすようになっていた。

それと同時に、私の心の中には翔子や穂波と共にもう一人の女性が住まうようになっていた。
彼女は、相変わらず亡くなった恋人の話を楽しそうにする。私はだんだんとそれを聞くのが苦痛になってきていた。

しかし…かつて妻も子供もいて今も障害の残る私には、一度も結婚したことのない彼女に自分だけを見てほしいとは言えなかったのだ。

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theme : オリジナル小説
genre : 小説・文学

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シークコメさんへ

いつもありがとうございます。このコメを見て娘曰く、
「ママ、あり得ねぇ~!家が崩壊するよぉ」
だそうです。
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