スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

chiffon side 13

本人が気づいていない内に流産していることがある。その一言で私が囚われてしまった1つの憶測…

向こうのママ(つまりはこっちのお義母様)ももしかしたら知らないうちに流産しているのではないだろうか。
そして、その事実を私のように何らかの形で、龍太郎さん(つまりはお義父様)だけが後年知ってしまったとしたら…しかも、お互い別の相手と結婚して、その人と子供まで成した後で。

私たち子供には口が裂けても言わないんだけど、志穂さん(こっちではママ)は龍太郎さんとの結婚って最初は偽装だったみたい。親たちの手前でだけ結婚して、志穂さんは別の男性と付き合っていた。だから、龍太郎さんは、秀一郎さんを自分の子供だと思ってなかったみたい。徐々に自分にそっくりになっていく秀一郎さんに戸惑いながらも、ムリにそれを否定していたという。
でも…秀一郎さんが自分と同じ病に冒されたことで、本当に自分の子供だと認めざるを得なくなって、ママと別れたことを後悔しての衝動死だったと彼女らは見ている様だ。
だけど、龍太郎さんは秀一郎さんが自分の血を分けた本当の子供だと、とっくに気付いていたのではないだろうか。それでも、それはあっちのママではなく、志穂さんだったから生まれて来たのだ。そう思っていたのだとしたら…

そう思って、新しい出会い・家族を大切にして生きてきた龍太郎さんはある時知ってしまったんだ。本当はあっちのママにもちゃんと子供が出来ていたってことを。
体調を崩したあっちのママをその時に病院にすぐ連れて行って、流産だとはっきり診断されていれば、自分に原因があるかもしれないと検査もしなかっただろうし、龍太郎さんの性格なら、生まれてこれなかった命でもそのことの『責任』といいう形であっちのママとの結婚を進めることができたんじゃないだろうか。実際、こっちでは、梁原さんとの子供の秀一郎さんを自分の子として迎え入れている訳だし。
でなければ、龍太郎さんはあっちの秀一郎さんを本当に可愛がっていたみたいだから、秀一郎さんが11歳にもなって命を絶つのはおかしすぎる。

あっちのママにも子供ができていた。そう考えれば全ての辻褄が合うのだ。

だけど、この事実をお義母様に確認するのは気が引けた。妊娠中の今、何気ない様子でそういう話題を出すことは可能だけど…それに龍太郎さんが死んでいるのはあっちの世界での話だし。

折角のプロの栄養指導なのに、その日の乃笑留さんの話は、何も私の頭には残ってはいなかった。
スポンサーサイト

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

comment

Secret

プロフィール

こうやまたすく

Author:こうやまたすく
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

カテゴリ

Web page translation

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。