スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

marine side 9

私がママの事を聞いたときパパはその場にはいなかったけど、別には聞いていたのかもしれない。最初は別行動だったパパが、いつしかその輪の中に合流した。
元々野球大好きのパパは、病気で好きなサッカーが出来ない父親を失った少年の事を放っておけなかったのかもしれない。
あるいは、彼の中に暁ちゃんの姿を重ね見ていたのだろうか。

私には生きていれば明日香より1歳年上の弟、暁彦がいた。とは言っても、私は顔さえ見たことがない。暁ちゃんは死んで生まれてきたのだ。
ママはそのことで錯乱状態に陥り、自分の産んだ暁ちゃんに会わせてももらえなかった。今でもその話になると、ママは必ず涙ぐむ。
「男の子なのに色白で、きれいな子だったよ。」
とパパがいつだったかぽつりと言った事があった。

それから、今度はそこに2人の同級生で龍太郎さんの親友、ヤナのおじさん(初めて会った当時は独身だったから、おじさんなんて口が裂けても言えなかったけど。ママと同い年なら、私には充分おじさんだよね)が加わるようになった。ママ曰く、
「志穂さんが私に似てるから心配なんじゃない?」
ですって…パパがママ以外の女の人に言い寄るなんて、あるわけないじゃないの!

そう…そんな事あり得ないけど、ママはふと夢見てしまうのかもしれない。ママと龍太郎さんが結ばれて、その代わりと言うと語弊はあるかもしれないけど、パパと志穂さんが結ばれれば-きっとみんながハッピーエンドになるんじゃないかって。

そんなことを考えながらいつの間にか眠っていた私は変な夢を見てしまった。
スポンサーサイト

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

comment

Secret

プロフィール

こうやまたすく

Author:こうやまたすく
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

カテゴリ

Web page translation

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。