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あのひと-marine side6

あのひと


あの人の名前は結城秀一郎。

彼に会うまでの私の彼に対する印象は悪いなんてもんじゃない、最悪だった。
パパの敵の息子-敵って言うと大げさに聞こえる?でも本気でそう思ってた。

ママはパパと出会うずっと前にあの人のパパと付き合っていて別れた。
そんなのなんでどこにでもあることだけど、ママはその人のことをパパと結婚して17年経ったその時でも、ううん、26年経った今でも忘れてはいない。

あの人のパパのことが表面に出てくるまでのママは、パパ一筋って感じの娘から見ても恥ずかしくなるくらいで、修司さんと加奈子さんも真っ青なラブラブバカップルだった。
ただ…あの人のパパ、結城龍太郎さんの話を初めて聞く半年ほど前、ウチにヤスフミさんって人からも電話があった。その人もママの元カレで、龍太郎さん(うちのパパと混同しそうなので、名前で呼ぶことにするけど)と別れた後付き合っていたらしい。その人のことは今ではいい思い出になっているって笑っていた。

そして、あの日…ママは朝から浮かない顔をしていた。
『変な夢を見ちゃったの。』
そう言ってた矢先だった。
朝のニュースで、龍太郎さんの訃報が流れた。自宅マンションの8階階からの転落死だった。
確かに、昔の恋人がそんなことになったと知ればショックなのには違いないけど、ママの反応はそれどころではなかった。完全に自分を見失っていると言うのが正しかった。

そう…それはそれまでママが被っていたラブラブの仮面がひび割れて崩れた瞬間だった。

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