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似ている…-marine side 3

似ている…


「ママ、お客さん連れてきたよ!」
陸君はお家であるお好み焼き屋「いたくら」の中に入ると、開口一番そう言った。
「陸、お帰りなさい。いらっしゃいませ…あの、すいませんどのような関係の方でしたでしょうか。」
それを店先で出迎えた陸君のママは、最初彼が友達を連れてきたのかと思っていたみたいだけど、友達と言うより教師と言ったような年齢の私が入って来たのでそう聞いた。
「えっ、駅で拾ってきた。」
「はい、彼にナンパされました。」
そして、陸君がふざけてそう返事したのを受けて、私もそれに乗ったら、陸君のママはギョッとしたような顔になった。
「あ、ウソウソ、ウソです。私この辺初めてなんです。だから、食事できるお店とかわからなくて、駅で息子さんにお伺いしたら『ウチにおいでよ』って言ってもらったんです。」
「なんだ、そうなの?」
それを聞いて陸君のママは笑顔になった。
「ホント、すごくソースのいいにおい。ますますお腹空いてきちゃった。でも、このモダン焼きって何ですか?」
私はメニューを見ながらそう言った。
「あ、それ?お好み焼きにソバが入ってる奴。」
陸君は私に水を勧めながらそう言った。
「へぇ、そんなの初めて。じゃぁ、豚玉モダンかな、これください。」
「修司、オーダー。豚玉モダンお願いします。」
「はい豚玉モダンね。かしこまりました。」
奥から男の人の声がした。たぶん、陸君のパパだろう。すかさず陸君のママが私の座った座席の鉄板に火を入れる。
やがてお好み焼きの生地と焼きそばの麺を持って男の人-修司さんが出てきた。
「いらっしゃいませ。」
と言うと、手際よく生地を鉄板に流し、横でソバを焼き始める。それを生地の上に乗せると、上から少し生地を被せてお好み焼きの生地でソバをサンドした。
「マヨネーズかけます?」
修司さんがソースを塗る中、私は陸君のママにそう尋ねられた。
「美味しければ…」
お好み焼きは食べたことがない訳ではないけれど、モダン焼き初体験の私にはどっちが美味しいか判らないもの。
「マヨがキライじゃなきゃ間違いなく美味いと思うよ。加奈子はほら、未だにマヨ恐怖症だからな。」
「マヨ恐怖症…ですか。」
マヨネーズが嫌いじゃなくて怖いの?そんな病気は…ある訳ないわよね。
「こいつデブだったからさ、そういう高カロリーなもんには恐怖心感じるの。」
「だったら、女性はみんなそうですよ。」
修司さんのニヤニヤ笑いでの言い草に、私はそう返した。
「それが半端じゃなかったんだから。とんでもないデブだったんだぜ。」
「それ、未だに言う?!こっちでその事を知ってる人なんて、修司の昔からの友達くらいしかいないんだから。わざわざ宣伝しなくていいでしょ。」
尚もデブを強調する修司さんに、陸君のママ-加奈子さんが笑いながらガンガンと肘鉄を食らわせていた。
「今はナイスバディーだから言えんだぞ。俺は自慢したいの。」
「だから、それって自慢にならないってば。」
そうやって2人はじゃれ続けていた。何かラブラブだなぁ、この2人…何だか昔のウチの両親みたいだ。でも…
そう思ったら私の目からいきなり涙があふれ出てきた。
「ねぇちょっと、どうしたの?!」
完成したお好み焼きを前にしていきなり号泣した私を、加奈子さんは心配そうに覗き込んだ。
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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

comment

NoTitle

 陸ちゃん、可愛いo(≧▽≦)o
 駅で拾ったって…。
 お好み焼き屋さんの家族、いい家族そう。マヨ好きですが、一時テレビでマヨをそのまま吸うというのがありました。あれって、体にいいのかと思いながら見ていたのを思い出しました。

うわっ、痛恨の設定ミスだわ。

IROHAさんへ

た、助かりました。このキャラ、「切り取られた青空」のメインキャラなんです。

何故助かったか…今、コメもらってすんごくバカ~なことに気付いちゃいました。陸ちゃんだともう少し年上だったってことに気付いたんです。小学生はありえません!
小学生?って思ったのが中学生だったって設定でしたが、中学生?と思ったら高校生だったの間違いです。

にしても、ああ、なんか私の小説ってベビーフェイス多くないですか。

>良い家族
…ですか…そう…かもね…
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