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ヤナという男2

私は、かなり詳細な設定を最初から健史にしていました。

梁原健史という名前が、実は通称名で本名は梁 健史だというのは本編の時から決めてあり、私には珍しく難しい漢字を使用した(案外難読苗字はないはずです、香織の設楽くらいで)んです。

この「二つの祖国」の問題はコリアタウンに隣接する地で生まれ育った私には、大変身近な問題でした。それだけに生々しく、却っていままで書かずにきた問題でもありました。

そして、それは期せずして健史の本当の気持ちを龍太郎から押し隠す役目も担いました。

健史の母は日本人との子供を(しかもシングルで)産んだことで、生家からも離れたった一人で健史を大学生にまで育て上げます。そして、そのムリがたたって、早くに亡くなってしまいました。
それをつぶさに見てきた健史は、夏海を愛し始めたと自覚しても、それだからこそ龍太郎に返すことを選んだんです。自分と一緒になると言うことは、夏海の方がその両親と縁を切ることになると彼は考えたからです。

実際に子供がお腹にいるという状況で、夏海の両親は激怒はしたでしょうけど、最後には孫のために彼らのことを許したとは思うんです。
そして、時は移り21世紀を向かえ韓流ブームなども起こりました。もう少し生まれたのが遅ければ…と言うのもあるかもしれません。
ただ、健史の母、美子は誰にも言わずに1人で抱え込みました。つまり、ここでも「蛙の子は蛙」という訳なんです。

また、冷たい言葉を夏海に浴びせかけて、まんまと龍太郎の許に行かせることができたとしても、彼の性格ではそれを貫き通すことはできなかったでしょうし…で、1人で旅立って行く事を選びました。

それに、男性しか愛せないと思っていた彼が、屈折した目的からでも女性と愛し合い、子供まで持つことができた。さらにはその女性を愛することができた。
直接抱けなくても、自分の家族がいる。そしてその子が愛する人たちを助けてくれる。他の方々には理解できないかもしれませんが、それで彼は幸せだったんです。

戸籍上も結城家の正式な子供ですし、秀一郎は何も知らないまま一生を終えます。
知らないほうが幸せなことは、そっとしておきましょうよ。



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