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The End-切り取られた青空29

The End


メールを送った後すぐ、亮平から携帯に直接着信があった。
「もしもし、かりんちゃん?」
亮平の低い声が響く。
「どういうことか説明してくれるかな僕はあんなメールでは納得できない。」
「ちょっと待って、車に行くわ」
「家族にはそうやって隠し通そうとするわけか…まぁ、いいけどね。」
言葉がつめたい刃のように私に突き刺さった。私は亮平には返事せず、そっと家を抜けだしてマンション1階の駐車場へ…自分の車の後部座席に座った。

「結局、旦那にかまってもらえなかった分の遊びだった訳?旦那が戻ってきたら何事もなかったようにしれっと元の鞘に納まればそれで良いって。」
「それは違うわ!」
「一体、どう違うの…同じことだよ。」
気持ちの中では違っていても、一方的に別れを告げようとする事実に変わりはないのだと解ってはいるけれど。でも、遊びだとは思われたくはなかった。
「私の都合でこどもたちからパパを取り上げることはできなかったの。亮平さんが言ってくれたことはとても嬉しかったけど、あの子達にとってパパはあの人だから…」
「そんなの最初から解っていたはずだろ!後悔はないっていってただろ!!」
「ごめん、恨んでくれてもいい…でも、もう決めたの。子供たちをとろうって。」
「勝手すぎる!」
「だから、本当にごめんなさい…それしか言えない。」

私はそれだけ言うと電話を切って、また家に走りこんだ。また亮平からの着信が鳴る。私は反射的に携帯をシンクの水を湛えた水桶の中に放り込んだ。

ぽちゃんと軽い音がして-その時、私の季節はずれの恋が終わった。
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genre : 小説・文学

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