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初日から残業?!-ハムケ9

初日から残業?!


翌日、会社から帰ると戸籍が届いていた。

次の日、昼休みに最寄の役所に一緒に提出しようと約束して、珍しく一緒に家を出た。今日から夫婦になるんだもん、まぁ今日くらいは同伴出勤?しても良いかなって思ったから。だって、一昨日の一件であまり大きいとは言えないウチの会社全員に私たちの関係、知らせちゃったようなものだもんね。

「おはよう、八木君今日は早いね。あ、樹里ちゃんが一緒だからか。戸籍届いたの?」
会社に着くと、いつも一番乗りのお姉さんに開口一番そう言われた。
「昨日届きました。今日の昼休みに役所に行ってきます。」
大和くんがそう答えて、私たちはそれぞれの持ち場についた。

ところが…ウチの会社を、社長を私は甘く見ていた。
大和くんと私は業務開始早々社長室に呼ばれて、
「今すぐ入籍して来い。」
と社長命令で2人揃って役所に行かされたのだった。

「公私混同を社長が率先してどうすんのよ!」
ぶつぶつ言いながら、足の速い大和くんに必死について歩いた。
「ま、それだけ心配してくれるってことだろ。」
「解かってるよ!」
解かってるけど、恥ずかしいじゃん。私たちが社長室を出たら、一緒にフロアまで出てきて、
「ゆっくり行って、夫婦になったのを噛み締めてこいよ。」
なんて大声で言うから余計に。
ホントにここは会社なのだろうか。金儲けのできるどっかの学校のクラブ活動なんじゃないかと一瞬思ったほどだ。
ま、社長からしてこうだから、ウチの会社の社内成婚率は高いんだろうなぁと、妙な納得もしたけど。

-*-

そんなこんなで私たちは、午前中に夫婦になり、私は公的には八木樹里になった。でも便宜上、仕事では山口樹里を通すつもり。子供の予定なんかないから、ずっと勤めるつもりだし。

でも、お昼過ぎ…高階部長が、
「わりぃ、山口、あのプレゼンだけどさ、かなり変更でたんだわ。今日中にコレに差し替えして欲しいんだけど。」
って、この間からずっと打ち込んでいたプレゼン資料の変更を言ってきた。そういうのはよくあることなんだけど、問題はその量…半端じゃなかった。それ、ホントに今日中なの?今日ぐらいは早く帰って、美味しいものでも作って2人で祝杯挙げたいと思ってたのに。

こんな日に残業か…ホント、「すまじきは宮仕え」だわ。
私はため息を1つ落としてから、それでも一刻も早く上げちゃおうと思ってパソコンにかじりついた。
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