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苛立ち-切り取られた青空22

苛立ち


亮平と再会する日の朝、私は苛立っていた。こどもたちの動きがいつもよりのろく感じた。特に瞳はいつも結んでやっているツインテールがきまらないと涙目で訴えてくる。
(この子もやっぱり何かを感じ取っているんだろうか)
こどもたちに後ろめたいという思いが苛立ちをさらに加速させたのかもしれない。私は瞳に向かって、つい大声で怒鳴ってしまった。
「いい加減にしなさい!そんなことばっか言ってたると、ママどっかに行っちゃうからね!!」
「ヤダぁ~、ママどこにも行かないで~」
私の一言で瞳は火がついたように泣き出した。しまった!この子そういう事に敏感というか過剰反応しやすいんだったわ。赤ん坊の時には、冗談で「バイバイ」って手を振るだけで泣く子だった。
「ごめんごめん、行かないわよ…行かないし、もう一度結びなおすから、学校行ってらっしゃい。」
「ホントに?!」
瞳は涙声で私に念押しした。
「当たり前じゃない。ママの家はここだよ。」

それで、何とか機嫌を直して瞳は出かけたけれど、なんだか私の方が出鼻を挫かれたようで、疲れてしまった。やっぱり後ろめたい気持ちがつきまとう。

その一方で、何もかも忘れて亮平にのめり込んでしまいたいと思う部分もあって、私は自分の気持ちの裏腹に一番苛立っていたのかも知れない。

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genre : 小説・文学

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