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反発-切り取られた青空21

反発


変わり映えのないいつもの日常。そこにさしてきた光に私はしがみつきたかったのかもしれない。

あれから1ヶ月が経とうとしていた。

-休日出勤したんで代休が取れた。月曜日の朝にそっちにいられる様にするから出てきて欲しい-

金曜の夜、そんなメールをもらって、私は浮き足立っていた。久しぶりに亮平に逢える!それだけでひとつひとつの事柄さえ、違って見えるような気がするほどに。

「ママ、最近お化粧してるね。」
そんな土曜の朝、FCに送っていく車で、私は陸からそう言われた。修司同様そういうことには無頓着だと思っていたから、それにはかなり驚いた。
「痩せたらねいろんな服も着られるようになったし、おしゃれしたくなったのよ。」
「でも…ママじゃないみたいだ」
「デブのままの方ママらしいって言うの?」
「別に…そうじゃないけど…」
いつもは陽気な陸の口はこの日重く、そしてちくちくと私の心に突き刺さった。

「明日、サッカーのお当番(FCのお茶当番が定期的に回ってくる)忘れないでよ!」
練習場に到着して、陸はそう言うと車を降りて駆け足でグラウンドに走っていった。

たぶん…陸は私の心の変化を理屈じゃなく感じ取っているのだろうと思った。表に出すまいとは思ってはいるけれど、きっとそれは何かの形でこどもたちには見えているのかもしれない。
怖かった。ものすごく恐怖感を感じているのに引き戻れない自分のことも怖かった。
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genre : 小説・文学

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