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ゴール-切り取られた青空19

ゴール


亮平と別れた後、私はそのままデパートで弁当を3人分買って帰った。なんだか何もする気になれなかったのだ。

私がダイエットを始めてから、弁当を買うことがほとんどなくなってしまったため、この手抜きは逆にこどもたちには好評だった。

「遠足みたいだね、ママ。」
瞳はそういって笑った。
「でも、3つしかないよ。パパの分は?」
と陸。
「だってマナは1個じゃ多いでしょ。ママも今は1個は多いし、これでちょうどいいのよ。」
「ヤダッ!マナ食べられるよ~。」
「じゃぁ、食べられるだけ食べて。ママはおそばでも食べるわ。」

そして、2人にお茶を用意しよう立ち上がろうとしたとき-

…あ、まただ…
世界が一瞬歪んだ。

「ママどうしたの?」
「…ん?なんでもでない…」
陸にそう答えながら、心の中では確かに動揺していた。本当にどうしてしまったんだろう。

結局、食欲のないまま、私は夕食を食べずに眠り、そして、翌朝-私は眩暈と吐き気で起き上がることすら困難になっていた。
「いいよ、朝飯ぐらい俺がするから、今日は寝てろ。」
修司にそう言われても、這うように台所に立とうした私。彼らを送り出した後、母に電話して病院まで車で連れて行ってもらった。

診断の結果は過労。睡眠不足だ。わたしはオフ会の日からまるで眠れなくなっていた。

点滴を施された私は、自宅に戻ると今度はこんこんと眠り続けた。まるでこの数日のことをすべて忘れてしまおうとしているかのように、3日間母にすべてを任せて眠った。
いきなりの過労の診断に母は訝り続けたけれど、実の母親と言えどその理由を言うことなどできるはずもない。ただ、眠れなかっただけというしかなかった。

亮平も心配しているのではないかと思ってはいた。あのあと更新はおろか、彼に一言のメールも送ることができないままだったから。少し元気になった4日目の日にも母は家にいて、私はパソコンに触ることができなかった。

実のところ、私の携帯に亮平のメアドは入っていた。しかし、私がそれを入れたとしたら、たぶん彼は返事をすぐに携帯によこすだろう-そう思うと、母の目を盗んでまで私は、着信音の鳴るメールは使いたくなかった。

今回のことで私の体重は激減、3.2kg減って、私はあっさりと自分の目標の55kgを達成してしまった。
嬉しいはずのゴール。でも、こんな形で来てしまうとは…私は何か複雑だった。

母が帰った後、すぐに私は亮平にメールを入れ、それからゴールを報告する記事を更新した。
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theme : 自作小説
genre : 小説・文学

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