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うらはら-切り取られた青空17

うらはら


月曜日-こどもたちを送り出した私は、すぐに横浜駅に向かった。

(朝量った時には増えてなかったんだけどな、何だろう)弾む心とは裏腹に、なんだか体が重かった。

「待った?」
「ううん、全然。」
横浜駅に着いた時、亮平は既に待っていてくれた。

「そういえばお土産も買わなきゃな。1日伸ばしてるし、なんか持って帰らないと何言われるかわからない。かりんちゃん、おススメはある?!」
「そうねぇ…それなら東京で買ったほうがいいんじゃない?!東京に行くっていってるんでしょ。」
「あっちじゃ、東京も横浜もさしてかわらないさ。なんせ、『箱根を越えると闇の中』だから」
亮平は笑いながらそう答えた。
「何それ?」
「僕がこっちの大学に行くときばーちゃんがあんまり心配するもんだから、『心配することないじゃない、同じ日本の中なんだし』って言ったらそう言われたんだよね。『箱根を越えれば闇の中だから』って。」
「へぇ、そうなんだ…。」
「実際、関東地方に疎い人は多いよ。」

「じゃぁ何がいいかしら。それでも横浜っぽいものは…」
私はそう言いながら駅の土産物売り場に向かおうと歩き始めて…足元の地面が歪んだ。一瞬、目の前が暗くなり、亮平の声が遠くなる。

「かりんちゃん?!どうしたの??かりんちゃん!!」
「うん…だいじょぶ…」
何だか上手くしゃべれない。急に体が冷たくなっていき、汗がどっと噴き出した…そして、しだいに世界は元に戻り始めた。
「大丈夫じゃないよ!真っ青な顔をしてるじゃないか!!」
「ううん、もう大丈夫よ。もう何ともないわ。」
「ダメだ、お土産なんてどうでも良い!とにかく落ち着けるとこ探そう。」
そういって亮平は、私を支えるように肩に手を回してゆっくりと歩き始めた。
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