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満月(フルムーン)に焦がれて6

洋介が小百合からの返事を受け取った翌日弘毅は洋介を呼び出した。
「洋介、おまえあの子にプロポーズしたらしいな。」
「ああ…本山さんから聞いたのか。昨日Yesの返事をもらった。」
洋介は嬉しそうにそう言った。
「へぇ、やったな。そのことで、圭子が心配してたからさ…あいつ自分が彼女誘った手前、責任感じてやんの。だから、お前なら大丈夫だって言っといてやったよ。」
「ありがとう、彼女も本山さんに背中を押されたって言ってたな。本当に助かったよ。」
洋介はそういうと弘毅に頭を下げた。
「俺に礼を言ってもしゃーねーじゃん。彼女と一緒になるんだったら、圭子にもちょくちょく顔をあわせるだろうから、そん時に本人に言えよ。」
「お前から言っといてくれるんじゃないのか。」
「何だそれ。ま、良いけどよ。にしても唐突だな。」
「そうか?ま、たとえ10年考えたところで結果は同じになると思ったのは事実だけど。」
洋介の一言に弘毅は飲みかけていた酒を吹き出しそうになったが、かろうじてそれを飲み込んだ。
「お前、何気にさらっとすごいこと言ってんじゃねぇよ。で、それってあっちの方の相性も良かったってことか?」
「あっちって…?バカ、お前じゃあるまいし!」
洋介は弘毅の言う意味に気付いて赤くなりながら否定した。お前、27にもなってそのリアクションはないだろうと、弘毅は思った。
「けどさ、あっちの相性も結構大事だぜ。」
「お前、そんなこと言ってるから結婚できないんだ。」
「俺はたかだか26くらいで人生埋没させたくねぇんだよ。それに、お前だって昨日OKもらったばっかで偉そうに言うんじゃねぇよ。」
「まあな、それもそうだな。」
洋介のニヤニヤ笑いは続いている。
「とにかく、彼女を幸せにしてやれよ。でないと俺が圭子に怒られる。」
「誰がどう言おうがそうするさ。それより、お前こそふらふらしてると本山さんに逃げられるぞ。」
「べ、別にあんなの好みじゃねぇよ。あいつとは高校時代から友達での腐れ縁だから…あいつの好みも俺じゃねぇって知ってるからな。」
「素直じゃないな、お前。」
洋介の笑い顔を見ながら、弘毅は先に結婚決めたくらいで余裕こいてんじゃねぇよと心の中でつぶやいた。お前のようにバカみたいに素直になれたら苦労はしない…と。
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