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満月(フルムーン)に焦がれて2

「一体お前は何が言いたいんだ!」
「私は実のないことなんてしたくないの。」
「バカバカしい!子供だけが結婚のすべてじゃないだろう?!何だ…こんなもの!」
洋介は小百合から突き出された離婚届を掴むとびりびりと引き裂いて丸めた。
世の中には子どものいない夫婦なんていくらでもいるのに…何で子どもになんかこだわらなきゃならない。
「いいわよ、あなたが応じるまで何度だって書くわ。」
「じゃぁ、何度だって破いてやる!言っとくけど俺は、子供なんて面倒なものは要らないからな!」
「ホントはそうは思ってやしないくせに!」
「思ってる!」
「思ってないわ、絶対!!」
「いい加減にしろ!!」
(子どもはお前の代わりになんてならない!)
洋介は小百合に手をあげようとして…すんでのところでそれを止めた。
「殴れば良いじゃない…殴れば…」
小百合は肩を震わせて泣いている。洋介は向かい合っている自分の妻の顔を自分の胸に押し当てさせた。彼女はしばらく抗ったが、すぐにおとなしくなった。
「なぁ、俺と2人きりで過ごすのがそんなに苦痛か…」
小百合は洋介の胸の中でかぶりを振った。
「じゃぁ、このままで良いじゃないか。」
小百合はそれにも強くかぶりを振り続けた。


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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

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