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伏せられたフォトスタンド(前)-chiffon side 8

伏せられフォトスタンド(前)


それから、私は時々秀一郎さんのお宅に、お義母様に料理とか細々としたものの作り方を習いに行くようになった。要するに花嫁修業。お姑さんとのご機嫌伺い以上に、私とお義母様はウマがあった。もしかしたら、実の親子だったのかもしれないと思う気持ちがどこかにあるのかもしれない。
「未来さんはそうじゃないんでしょうけど、私は本当の母親なのに母が苦手でね。」
お義母様はそう言っていた。何でも、曲がったことの大嫌いな何もかも見透かすような瞳をした方だとお義父様は言う。

でも、本当はお義父様のそんな一言を聞くまでもなく、私は秀一郎さんのお祖母様のことを知っていた。
私はあれから、ほぼ毎日もう一人の私の夢を見ていて、お義母様のお母様はもう一人の私の実のお祖母ちゃんとして会っていたからだ。夢は便利だ。思い出すだけで、私はお祖母ちゃんの顔が見れた。

そんなある日、私は風邪を引いていた。断りを入れて家にいれば良かったんだけど、その日は私が前から教わりたかった料理を作ることになっていたので、無理を押して私は結城家を訪れた。

はじめのうちは良かったんだけど、そのうちだんだん気分が悪くなってきていた。
「未来さん、大丈夫?何だか顔が赤いわ。」
それをお義母様に見咎められた。
「そうですか?ちょっと風邪気味ではありますけど。」
私は気分が悪いとも言えずに、そう答えた。
だけど、低い位置にあるものを取ろうとして腰を落として立ち上がろうとした時…
視界が回った。私は、気がつくと膝を付いて動けなくなっていた。
「未来さん?!」
お義母様が慌てて駆け寄って私の手を取った。
「未来さん、熱い。」
そして、そういうと私のおでこに手を当てた。
「まぁ、すごい熱!」
私は熱を出していたようだった。熱って、意外と出している本人は気付かないものだ。
「大丈夫です。」
「ダメよ、無理しちゃ。とにかくこの時間はお医者様まだ開いてないから、夕方になったらタクシーででも一緒に行きましょう。とにかくしばらく横にならなくちゃ。今、解熱剤を用意するわね。」
「良いです。じゃぁ、今から家に帰ります。」
横になるのなら、家に帰ってそうする方がと思って私がそう言うと、
「そんなことをして、もし途中で倒れでもしたらどうするの?私、龍太郎にも秀一郎にもうんと叱られてしまうわ。頼むから、ここで休んで行って頂戴。」
お義母様は慌てて解熱剤を引き出しの中から取り出すと、口をへの字に曲げてそう返した。

そう言われてしまうと、無碍に帰ると言い張ることもできず、私は、渋々解熱剤を飲んでお義母様のベッドに横になった。そして、私は…いつしか眠ってしまったようだった。
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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

虫除け-chiffon side 7

虫除け


私が秀一郎さんと付き合うと分かって、一番喜んだのは上河原のお祖父ちゃん。つまりママのパパ。お祖父ちゃんと、秀一郎さんのお祖父様って元々知り合いなんだって。ママが大人になったら、お祖父ちゃんは結城家に嫁に出したいと思っていたらしいんだけど、ママが20歳の時に秀一郎さんのお父様はお母様と電撃的に結婚したんでビックリしたと言っていた。
「でかしたぞ、未来。わしの長年の夢が叶ったわい。」
なんて言う。別に私はお祖父ちゃんのために秀一郎さんを選んだ訳じゃないし…
「大体、龍太郎君が夏海さんをもらってなきゃ、あんな9つも離れた奴に、志穂をやったりせんかったわい。」
と、挙句の果てに愚痴りだす始末。おじいちゃんはパパとママとの結婚には大反対。ママにお兄さんの憲一(のりかず)おじさんがいなくてママが会社を継ぐとかいう状態(婿養子をとるとかね)だったとしたら、強引に別れさせられていたかも。で、お祖父ちゃんは今もどっか認めてなくて、何かと言うとそういう愚痴になる。でも、私たち孫はかわいいらしい。その私たちはパパがいなきゃ生まれてないんだけど?というツッコミは、さすがにお祖父ちゃんに面と向かって出来ないんだけどね。

何とかうちの両親に承諾をもらった後、秀一郎さんは私に指輪を買ってくれた。でも、高校生が行くようなアクセサリーショップの石のついてない安物のシルバーリング。
それをつけてお家に伺ったら、彼のお母様がそれを目ざとく見つけて大笑い。
「全く…何でこんなとこまで似るかなぁ」
「へっ?」
私は誰に何が似てるのか分からなかった。
「あのね、私も龍太郎に結婚指輪の前にもらったのって、そういう縁日で売ってるような奴だったの。」
「そうなんですか。」
私は、どうリアクションしていいのか分かんないので、とりあえずそう相槌を打っておいた。
「未来さん、それ左手の薬指にずっとしておいてやってね。本物のエンゲージリングをあの子が渡すまでね。
それ、たぶん秀一郎なりの本気の証明だから。『学校でもしておいて、安物なら傷になっても気にならないでしょ。』とか言われなかった?」
なんで、そんなことまで分かるんだろう。流石に母親だわ。
「あの子、それ絶対虫除けのつもりなのよ。だからって玩具にしなきゃならないって法はないのにね。そんなとこが親子でそっくり。」
「血は争えないんですね。」
私は彼女の言葉にくすっと笑ってそう返した。
「そうよ…そうなのよね…」
でも、その時の彼女の顔は寂しげで眼は遠かった。でも、その時には私はその本当の意味を知る由もなかったんだけれども。
あの指輪が仰々しいものでなかったのは、“虫除け”としてずっと填めておくのもそうだけど、私が秀一郎さんのことを話すとき、YUUKIに直接つながらないようにするためでもあったのかもしれない。
あの指輪を填めている事で、虫除けになる前に私は、大学の女の子達から彼氏の事を聞かれた。だけど、馴れ初めは家庭教師の先生と生徒だし、チープなステディリングともなれば、誰にも玉の輿などと騒がれる事もなかった。

そして、秀一郎さんは翌年、無事卒業。YUUKIに入社した。

それから約一年、今度は私の4回生を目前にした時期に、正式な婚約をするべく両家が集まった。
その時…パパが彼のお母様をママが彼のお父様をみて固まってしまった。何だか、一瞬魔法で時が止まったように。そして、金縛りから解けるが如く、四人は一斉にしゃべりだした。
「何か初めてお会いした気がしませんね。」
と、親たちは口々に言い、あれよあれよという間に親同士が盛り上がってしまったのだ。

和やかな空気の中、私たちの結婚が決まった。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

-chiffon side 6

私は秀一郎さんのプロポーズを受けた。で、秀一郎さんが私の両親の承諾をもらいに来る事になった。
私が、
「久しぶりに結城先生がウチに遊びに来たいって言ってるの。」
と言った時はパパは、
「そうか、もう勉強じゃないんだから、一緒に酒でも飲もうって言ってくれ。」
なんて張り切っていた。でも、パパすぐに酔っ払うのにな。

だけど、いざ秀一郎さんが家に来て、彼のスーツ姿を見たとき、パパの顔色が変わった。
「結城君、今日は何の用だ。」
声にも妙に凄みあるし…
「今日はお父様に折り入ってお話があって参りました。」
秀一郎さんは、いつものように折り目正しい口調でそう言うと、パパに深々と頭を下げた。
「残念だが、俺にはない。それに俺は君のお父様じゃない。解ったらさっさと帰ってくれ!」
それに対して、パパは握りこぶしをぷるぷるさせながらそう言った。今にも殴りそうなのを必死に堪えてる?何故??
「それから、未来には二度と会ってくれるな!あの子の事は心配してもらわなくても結構だ。俺たちでなんとでもできる。」
は?何それ?!パパ…何か誤解してない?秀一郎さんも困惑した表情でその場に立ち尽くしている。
「聞こえてるのか、出て行けって言ってるんだ!!」
「すいません、何か私、怒らせるような事をしたり言ったりしましたでしょうか。」
秀一郎さんは首をかしげながらそうパパに尋ねた。
「怒るも何もないだろっ!娘を傷物にしといて、それが言う台詞か!!」
き、傷物?!何それ!!
「ちょっとパパ、何勘違いしてるのよ!!」
「何を勘違いしてるだと!こいつはお前をもらいに来たんだろうが!!」
ま、それに間違いはないんだけど…ないんだけど何か違う気がする。
「ええ、だから今日は未来さんとの結婚を前提にした交際をお許しいただこうと思って参りました。」
「だから、認めないって言ってるんだ、何度言えば解る!!」
パパはついに秀一郎さんをグーで殴った。
「何するの?!何でパパ、認めてくれないの??昨日パパ、秀一郎さんと一緒に飲みたいって言ったばかりじゃない。」
「それとこれとは話が違う、娘を傷物にされたとあっちゃ…」
うー頭痛いよぉ、どうしたらそういう発想になったのかな。
「私がいつ、傷物になったって?!誓って言うけど、私たちまだそんな関係じゃありません!!」
「へっ?」
たまりかねて爆発した私に、パパは驚きの表情を向けた。
「そうじゃないのか?まだ学生の男がこんな上等なスーツを着込んで、しかもこんな低姿勢でお父様って言ってきたもんだから、てっきりそうだと…」
パパは私の言葉に急にトーンダウンして、小さな声でごにょごにょそう言った。
「秀一郎さんの言葉が丁寧なのは、今日に始まった事じゃあありません!!」
「す、すまん…そう、だったかな。」
パパは大きな身体を縮めてそう言うと軽く頭を下げた。
「その…私は結婚するまでそういう事をするつもりはありません。ただ、未来さんと結婚したい気持ちは本当なので、就職して忙しくなる前に、承諾を頂きたいと思ってお伺いしただけなんです。」
「そうか…そういうことなら、まあ…いいか。」
更に秀一郎さんの一言ですっかり萎れてしまったパパが、秀一郎さんに握手を求めた。
「ありがとうございます。」
秀一郎さんが笑顔でその握手を受けた。
「じゃぁ、パパ、秀一郎さんにちゃんと謝りなさいよ。何も聞かないで殴るなんて、サイテーよ。」
「ああ、申し訳ない。痛かったか?」
私がホッとしてそう毒づくと、パパは照れながら秀一郎さんに謝った。
「そんな、とんでもない。大事なお嬢さんをいただきにあがるのに、それくらいは覚悟してましたよ。父が母と結婚したいと祖父母に申し出た時には、祖父に3~4発殴られたと聞いてましたから。」
へぇ、そうなんだ。でも、お父様たちの場合、本当にデキ婚だったらしいから、それはそうかもね。私はそう思ったけど、それを今口にだしてしまったら話がまたややこしくなりそうなので黙っていたけど。

そして、この後、秀一郎さんの上等なスーツの謎-秀一郎さんがYUUKIの跡取りだという事が分かって、パパとママはあんぐりと口をあけて固まった。
パパがホントに小さな声で、
「やっぱり、ダメだ…」
と力なく言うのが聞こえた。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

オトウサマ-chiffon side 5

オトウサマ


「げっ、いきなり結婚?!すごっ…ま、あっちのほうが3つ年上だけどさ。でも、あっちだってまだ大学生でしょ?そっかぁ、やっぱ結城さんミクすけに惚れてたか。ねっ、言った通りだったでしょ。」
翌日それを清華に言ったら、清華は飲みかけの缶のミルクティーを少し吹いた。
「汚ったないなぁ。いきなりって私も思ったわよ。でも、何でも秀一郎さんのお父様とお母様って、高校時代の同級生…うちらの先輩なんだよね。」
「へぇ、そうなんだ。」
「でさぁ、お互い学生の頃は良かったんだけど仕事を始めてからすれ違いでさ、些細な事でケンカばっかするようになって、一度別れたんだって。でも、その時秀一郎さんがお腹にいたらしいのよ。それが分かって、急遽結婚ってことになったんだって。」
「へぇ、デキ婚なんだ。ドラマだねぇ。」
清華はそれを聞くとニヤニヤしながらそう言った。ねぇ、変なこと想像してるんじゃないでしょうね!
「それで、秀一郎さん、お父様の会社に入るんだけど、『入社したら容赦なくこきつかうつもりだから』って言ってらして。『そうなると僕たちの二の舞になりかねないからさ、形だけちゃんとつけといたほうが良い。』ってことらしいわ。私、どうしたら良い?」
ため息交じりの私の言葉に清華はニヤニヤの顔のままこう返した。
「ミクすけ、好きなんでしょ、結城さんの事。じゃぁ、突き進みゃいいじゃん。もう、答えは出てんでしょ?あんた何気に嫁目線じゃんか。」
「嫁…目線?」
そんな目線で私、見てませんけど。
「あれ、自分で気付いてないんだ。お義父様・お義母様ってさっきから言ってんじゃん。」
「あ、それは秀一郎さんが父様母様って呼んでるから…」
文字で書けば分かるんだけど、音にするとお父様もお義父様も「オトウサマ」だもんね。
「今時男が父様に母様?どこのお坊っちゃんなのさ、結城さんって。カテキョでしょ?あり得ねぇ~。」
で、私の返事に清華は眼をまん丸にして馬鹿笑いした。
「うん…私も最初そう思ってたんだけど、お祖父様がYUUKIの社長なんだって。もうすぐ、お父様がそれを継がれるらしいよ。」
それに対して私は首を少しすくめながらそう返した。
「マジ?!」
「うん、マジ。お家に昨日うかがったんだけど、マンションなのに中に階段があってさぁ…しかもそれが新宿なの。」
「そりゃ、マジみたいだね。にしても新宿でメゾネットタイプのマンション?!」
私は驚いている清華に肯いた。でも、中に階段があるようなのをメゾネットタイプっていうんだ…初めて知った。
「でもさ、良いんじゃない?お互い好きなんだから。玉の輿に乗っちゃいな!頑張れ未来の社長婦人!!」
清華は咳払いをしてから、にっと笑ってそう言った。

友人の清華でもこうだったんだから、私の両親-特にパパの反応はすごかった。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

chiffon side 4

「母様、紹介するよ。彼女が、飯塚未来さん。」
「はじめまして、飯塚未来です。」
私は秀一郎さんに紹介されて、緊張しながら彼のお母様に下げた頭を上げて…すごくビックリした。
だって、それはこの間から夢に見ているもう1人のママの顔だったから。
「未来さん、どこかで以前にお会いしましたっけ。」
彼女の顔を見ながら固まってしまっている私を見て、秀一郎さんのお母様は不思議そうにそう言った。
「いえ…いいえ。」
夢でなんて言ったら笑われちゃうから言えない。
そのとき、奥から彼のお父様まで出てきた。
「いらっしゃい、僕もう待ちきれないから出て来たよ。へぇ、あなたが未来さん…」
そう言った後、彼のお父様は一瞬口籠もった後、秀一郎さんを肘でついて、
「お前が一目ぼれした訳がわかったよ。母様にそっくりだ。」
と、ニヤニヤしながらおっしゃった。それにしても一目ぼれ?聞いてない…そんなこと聞いてないよぉ。
「あ、父様それ、未来さんには言ってない…」
そう言われて、秀一郎さんも照れまくっている。
「言ってなかったの?未来さん、秀一郎ね、初めて君の家に行った日からそりゃ煩かったこと!口を開けば未来さんがだったな。」
「父様?!いい加減にしてください!」
お父様の言葉に、秀一郎さんは真っ赤な顔をして怒っている。そして、それを見たお母様がクスクスと笑い出した。
「それって、まるで龍太郎みたいよ。引っ込み思案で思ってることの逆を言うとこ!」
「親子だから、似てて何が悪い。」
自分に水が向けられて、お父様は憮然とした表情でお母様にそう返した。
「そりゃそうなんだけど、あんまり似てるんだもの、可笑しい。」
お母様は手足までばたばたさせて笑っていた。笑いすぎたのか、その眼に涙まで浮かべていた。でも、そんなに笑う事なんだろうか…こんなことを思う私は変?

その後、階上の…マンションなのに部屋の中に階段があって、2階(ホントは9階??)の秀一郎さんの部屋で正式に、
「これから卒論で忙しくもなるし、それが終わればすぐ、父の会社で働く予定なんだ。だからそれまでに決着したいと思って。
未来さん、僕と結婚を前提にお付き合いしてもらえませんか?」
って言われちゃった。いきなり、結婚ですとぉ~!!!このぶっ飛びな展開に、些かどころか全然ついていけませぬ…
「もちろん、即答してもらおうなんて思ってないけど、考えてくれないかな。」
「…はい…」
私は蚊の鳴くような声でそう返事するのがやっとだった。

しばらく経って、ようやく気を取り直した私は、秀一郎さんに質問した。
「あのぉ、1つ聞いても良いですか?お父様の会社って、もしかしたら…」
「YUUKIだよ。知らなかった?」
…やっぱり。全国に名を轟かす東証一部上場企業の名を事も無げに彼は口にした。
彼の名は結城秀一郎、今まで結びつかなかった方がおかしかったのかもしれない。

大変な事に…なったかも。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

マイプレ-ポータルトランス終了

すいません、「Future」進みませんねぇ…(他人事かよっ!)

「my precious」のトランスが終了しました。「パラレル」「ハムケ」はこそこそと伸びた分を書いておきますが、新しい部分を大幅に増やしてしまった「マイプレ」はそういう訳には行かないので、裏パラに新たに書いてから、旧分を削除する事にする予定です。

それにしても、書くたびに伸びます。
ダイレクトアタックで書き込むからだとは解っているんですが、皆様の目に触れるものをそんないい加減な事でいいの?と自問自答しつつ、こういう書き方が一番ビジョンがはっきり見えるのよねぇと開き直ったりもしている私です。

昔はちゃんと規定の枚数にあわせて原稿を書けたんですが…訓練、すべきですかねぇ。
このままうざうざな方が私らしいとは思いますが…

theme : つぶやき
genre : 小説・文学

秀一郎さんのお家-chiffon side 3

秀一郎さんのお家


1年半後、私は無事大学に入学できた。

無事大学生になってからも、秀一郎さんとは時々会っていた。ただ、喫茶店なんかで近況を話すだけなんだけどね。友達の桜木清華なんかは、
「それ、絶対ミクすけに気があるって。でなきゃ、カテキョの期間が終わった後に会おうなんて言わないよ。」
って言ってくれたけど、それっぽい話は全くないから、ホントのとこはどうなんだろうと思ってた。

-9月-
「ウチに、来てくれないかな。」
ある日、何気ない調子で、秀一郎さんにそう言われた。
「へっ?」
「彼女として、両親に紹介したいと思ってるんだけど…ダメ?」
か、彼女?!
「あ、いえ…あの…」
私は突然の事にどぎまぎして、上手く返事できなかった。
「もしかして、迷惑なのかな…」
すると、秀一郎さんは悲しそうな顔になってそう言った。
「いいえ!あの…急だったから…ええ、嬉しいです。」
「良かった!断られるかと思ったよ。」
私が慌てて迷惑じゃないと首を振りながら言うと、秀一郎さんはホッとした表情になり、そう言うと、どこまでもさわやかな笑顔を私に向けた。
「これから卒論に本格的に取り組みたいから、あんまり今までのようには会えないから、それまでに形にしたいんだ。」
えっ?形にしたいって…それって何??
「じゃぁ、日曜日に。ここで待ってるよ。」
秀一郎さんは、そう言って話題を変えた。

そして、日曜日の朝、待ち合わせの喫茶店から、秀一郎さんのお家に向かった。
その時、私はちょっと前から気になっていたことを聞いてみた。
「秀一郎さんって、就職の話しないですよね。大学院に行くんですか?」
「えっ?大学院?違うよ、父が手薬煉引いて待ってるのに、就職するよ。家業を継ぐつもりだから。子供の頃からそのつもりだったから、まさかそんな質問されるとも思ってなかった。そうだよね、普通は就職活動ってするもんだよね。」
私がそう言うと、秀一郎さんは本当にバツが悪そうにそう返した。それがどういう事なのか、私にはまだ解っていなかった。そうなのか、家業を継ぐのかぐらいにしか思っていなかった。私がその時想像していたのは、小さな町工場で父子で頑張る秀一郎さんの姿だった。

やがて、秀一郎さんの自宅に到着した。私の想像に反してそこは、新宿の一等地にある高級マンション-いわゆる億ションという奴だった。概観もオシャレ。彼は徐にエントランスで8階の自分ち(マンションでそういう言い方は適切なのかどうかは分んないだけどね)インターフォンを押してこう言った。
「母様、秀一郎です。ただいま戻りました。」
と…
か、母様ぁ?!ママ相手にただいま戻りましたぁ??!
秀一郎さんって、実は何者…?
どこか異世界に紛れ込んだ気になった私は、緊張をピークにさせて、秀一郎さんとエレベーターで8階のぼった。

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genre : 小説・文学

どっちが夢?- marine side 10

どっちが夢?


翌朝目が覚めた私は涙を流していた。夢とは言え、幸せな私と秀一郎との出会いに。

でも、変なのは変だった。夢の中の私も、私の事を夢に見ていて首をかしげているし、私はパパの実家近くの一戸建てに住んで都立高校に通っている。しかも、それはママの出身校。
パパはパパのままだったけど、ママは志穂さん。因みに私のママの名前は夏海と言う。昨日寝る前に今までの事を思い出したりなんかしたから、ママの願望を夢に見ちゃったのかなぁ。

おまけに名前だけだったけど、広波克也まで出てくるし…
広波克也…それは一昨日までの私の上司で、私の彼。まだ未練なのかな…もう、そんなものはないと思ってるんだけど。

何より一番変だったのは秀一郎の顔だった。全然違うだけならまだしも、あのヤナのおじさんを若くしたような顔だったんだもの。
こんなのママは間違っても望んだりしないわ。夢の私は一目ぼれしちゃったけど、私はNGよ。こっちの秀一郎のほうが良いわ。ま、ヤナのおじさんと結婚した志穂さんの娘だから、それもありなのか…夢に突っ込みいれてもしょうがないんだけどね。

私は、加奈子さんたちに、
「もう行く所も家族も今はないんです。」
って泣きついて保証人になってもらい、「いたくら」の近くにアパートを借りて、修司さんの幼馴染の人がやっている喫茶店で急に人が足りなくなったと言うので、バイトで入れてもらえることになった。
独りぼっちになったって言うウソは彼らにはとっくに見抜かれていたんだけど、人の良い彼らはそれでも私を放っては置けずに面倒を見てくれていたみたいだ。

そして、独りになった解放感なのか、はたまた寂しさなのか-私は眠るたびに歪んだ幸せなもう1人の私の夢を見るようになっていった。
そのうち私は、どっちが夢?って思うくらいに…

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genre : 小説・文学

chiffon side 2

秀一郎さんは人懐こい笑顔で私を見て、
「さぁ、どこからやりましょうか。どこが解らないか言ってもらうと良いんですが。」
と聞きながら、私の数学の教科書をぱらぱらとめくった。でも、そんな笑顔でそんな質問をされたら、ただでさえ解らないものが更に解らなくなって、もうどうでも良くなっちゃうんですけど…
「ねぇ未来さん、この問題は解りますか?」
秀一郎さんの口調はとても優しく丁寧だった。私がいつも接してる都立高校の男子なんかは足元にも及ばないような紳士!
それでも私は…その時家族の誰も、結城と言う名字に反応する事はなかった。思えばママは小さな会社だけど一応社長令嬢だったのだし、通っていたのは有名なお嬢様学校。その時のご学友の弥生さんは今、勤務医をしているけど、大病院のお嬢様。そのセレブな一族の克也さんの幼馴染なんだから、あのYUUKIと結びついてもおかしくはないのだけど、克也さんのピンチヒッターでカテキョを買って出た時点で私たちはその選択肢を外していたのだ。
別に経済的に必要のない彼がカテキョを引き受けたのは、『ダブルブッキングなんて言ってもヤヨねぇには通用しないんだよ。悪いっ、頼むよ!』と克也さんに泣きつかれただけだし、その話を秀一郎さんがお家でしたら、彼のお父様は『YUUKIだけじゃなく、いろんなことを経験するのはいいことだよ。』とあっさり許されたからだったんだけど。

「やっぱり克也みたいには教えられないなぁ、僕は。それに、未来さん全然僕のいう事頭に入ってないですよね。克也は時間的にムリだとして、もっと上手く教えられる人にお願いしたほうが良いかも知れませんね。」
秀一郎さんが困った顔をして私を覗き込んでそう言った。
「い、いえ…結城先生の説明、とっても解りやすいです。別の人だなんて言わないでください。」
その時私は勉強がどうのと言うより、これで彼と会えなくなってしまうのが嫌で、慌ててそう答えてしまっていた。
「先生は止めてください。そんなガラじゃないですよ。」
それに対して秀一郎さんはそう言ってはにかんだ。

成績が上がらなきゃ違う人に頼まれてしまうかも!先生に来てもらうためには成績上げなきゃ!
些か本末転倒って感じだったけど、私はちょっと真面目に勉強するようになった。
結果、成績が上がったんだから、動機不順だけど大目に見てよね、ママ。

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genre : 小説・文学

また、伸びちゃいそうですよ。はぁ…

こちらの更新頻度が著しく落ちております。
トランスは「my precious」に入りました。

最初からそうしておけばよかったんですが、あの当時はホント早く健ちゃんを出したくてうずうずしてたので、ついつい「指輪の記憶」を9話まで読んでそっから入ってくださいなんて不親切な事をしちゃったんですよね。

FC2小説にトランスするにあたり、指輪の記憶なしでも成立するように、1話から書き直しています。そして、もうすぐ、本来の「my precious」までたどり着きます。

今、悶々としているのは、再トランスの事。今度こっちに差し戻したとき、9話部分までのはどうしよう…今、考えてるのは、今までのはそのままにして、改稿「マイプレ」として新たに書く。そうなると、また白紙に一からぽちぽち打ち込む事になる。ま、キーボードを叩くのは吝かではないのですが、白紙で打ち込むと…私の場合、伸びるんですよねぇ~ホントに…
ま、本編が夏海目線、パラレルワールドが龍太郎目線で、同じだけのボリュームを持ってしても罰は当たらんか。

また、こうやってトランスするたびに、本編、パラレル両ワールドが鮮明に見えてきて、両方を行き来する予定の「Future」がこれまた長くなりそうな予感。一応、「Future」でパラレルシリーズは終わりたいと思ってますが(小ネタは?どうやろ)いつ終わるのやら…

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genre : 小説・文学

夢-chiffon side1




ああ、何か変な夢見ちゃった…私が25歳になって家出してる夢。その家も東京じゃなくて千葉だったし。

私の名前は飯塚未来、高校二年生で17歳になったばかり。でも、今朝の夢って何かすごくリアルだった。そう思いながら、私は部屋を出て階段を降りると、
「おはよう。」
ってママに声をかけた。
「おはよう、未来。今日はどこにも寄らずに戻ってきてね。」
ママは、挨拶の後そう言った。
「何で?」
「今日から弥生さんの従兄弟の克也君が勉強見てくれることになったから。」
げっ、勉強?!弥生さんって言うのは、ママのお友達のお医者さん、大学病院の勤務医。克也さんというのは、その従兄弟で医大生。フルネームは広波克也と言うらしい。
「え~っ、勉強なんてやだよぉ。」
「未来、この前のテストで成績ずいぶん下げたでしょ?これでどこか大学いけるの?その話を弥生さんにしたら、克也君を行かせるって言ってくれたのよ。」
確かにこの前のテストの結果は散々だった事は認めるけど、勉強なんて見てくれなくて良いよ、弥生さん。いや克也さんか…どっちでもいいけど。

「おはよう、志穂。」
そこにパパが起きてきて、ママと朝のキス…はぁ、この2人は結婚18年目にして娘の眼も気にしないでそういう事が平気で出来る、超の付くほどのラブラブバカップル。
パパの会社にママが入社したとたん、パパは一目ぼれ、猛アタックの末結婚。ママは因みにその会社の社長の娘だったもんだから、金目当てだとかもいろいろ言われたらしいけどね。パパがそういうややこしい事の出来る性格かどうか見れば判るじゃないの。
ま、それは置いておくとしても、以来パパは「俺の趣味は志穂だ」と豪語するくらいの愛妻家。この2人を見続けると胸焼けするから、早いうちに避難しよっと。
私は、髪をセットするために、急いで洗面所に避難した。

私はどこかに逃亡したいという気持ちを何とか抑えて、その日はいつもよりちょっぴり早く帰宅した。
でも、克也さんはもう他の生徒さんを受け持っていて時間が合わないとのこと。内心「ラッキー」と思ったら、すかさずママは続けた。
「それでね、克也君のお友達を行かせるからって今克也君から連絡があったの。」
えっ、ピンチヒッター用意したって?!いいのに、頼まなくて…そしたら勉強なんてしなくて良いのに。
私はぬか喜びだった事に心の中で舌打ちした。
だけど…
「お邪魔致します、広波君の紹介で参りました。」
ウチに現れたその人を見て…私は一目で恋に堕ちてしまったのだ。初めて会った気がしない。運命感じちゃった…かも(あはっ、大げさ)。
「はじめまして、結城秀一郎と申します。あなたが未来さんですか?」
その人…結城秀一郎さんは、照れながら玄関先でそう、私に挨拶した。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

marine side 9

私がママの事を聞いたときパパはその場にはいなかったけど、別には聞いていたのかもしれない。最初は別行動だったパパが、いつしかその輪の中に合流した。
元々野球大好きのパパは、病気で好きなサッカーが出来ない父親を失った少年の事を放っておけなかったのかもしれない。
あるいは、彼の中に暁ちゃんの姿を重ね見ていたのだろうか。

私には生きていれば明日香より1歳年上の弟、暁彦がいた。とは言っても、私は顔さえ見たことがない。暁ちゃんは死んで生まれてきたのだ。
ママはそのことで錯乱状態に陥り、自分の産んだ暁ちゃんに会わせてももらえなかった。今でもその話になると、ママは必ず涙ぐむ。
「男の子なのに色白で、きれいな子だったよ。」
とパパがいつだったかぽつりと言った事があった。

それから、今度はそこに2人の同級生で龍太郎さんの親友、ヤナのおじさん(初めて会った当時は独身だったから、おじさんなんて口が裂けても言えなかったけど。ママと同い年なら、私には充分おじさんだよね)が加わるようになった。ママ曰く、
「志穂さんが私に似てるから心配なんじゃない?」
ですって…パパがママ以外の女の人に言い寄るなんて、あるわけないじゃないの!

そう…そんな事あり得ないけど、ママはふと夢見てしまうのかもしれない。ママと龍太郎さんが結ばれて、その代わりと言うと語弊はあるかもしれないけど、パパと志穂さんが結ばれれば-きっとみんながハッピーエンドになるんじゃないかって。

そんなことを考えながらいつの間にか眠っていた私は変な夢を見てしまった。

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genre : 小説・文学

トランス状況のご報告。

指輪の記憶表紙
my
遅ればせながら、「指輪の記憶」と「my precious」の表紙を公開します。ポータルには表紙を付けられるようになっていて、ないのならともかく、折角作ってるんだからと、歴代の表紙を全部アップしました。

「指輪の記憶」は「パラレル」なので表を統一。裏表紙は、そのものずばりの指輪です。英語でRing of memoriesと入れました。
「my  precious」は裏パラレルなので、同じひまわりのネガっぽいものを。たまたまネガティブソレイユもセピアな秀ちゃんもどきもテンプレートに存在してたんです。ホント、誂えたようなソフトだわ…



表紙には今まで100均の貼るラミネート用紙を使っていたんですが、この度やっとラミネーターを買いまして、FC2トランスの「パラレル」を印刷して製本しました。

更新状況ですが、「指輪の記憶」も昨日やっと終わり、現在「ハムケ」です。この際なので、タイトルを「ハムケ-オジッ ハムケ イッソ-」変更しました。

theme : 更新報告・お知らせ
genre : 小説・文学

marine side 8

龍太郎さんのお葬式が終わった後、ママは龍太郎さんの奥さん(つまりはあの人のママ)の志穂さんに会って、とても仲良しになった。それも私には納得がいかなかった。ママもだけど、旦那様のかつての恋人をどうしたら受け入れる気になるのかしら…そう思っていた。
ある日ママが、
「今日ね、秀一郎君が来るの。大好きなサッカーが病気で出来なくて寂しいみたいなの。仲良くしてあげてね。」
とあの人が初めてウチに来るこをを告げたときも、私はそれを鼻であしらっていた。

なのに-
「はじめまして、結城秀一廊って言います。未来さんですか。」
って聞く男の子なのに色白で(これは病気のために運動が禁止されていたからなんだけど)長いまつ毛をしたあの人-憎いパパの敵の息子-であるはずの結城秀一郎をかわいいと思ってしまった。一生懸命自分のことを話す姿に胸が高鳴った。
私は妹と同い年、つまりは5歳も年下の秀一郎に一目で惹かれていた。高校生の私が、小学5年生の秀一郎に…

それは血のなせる業とでもいうのだろうか。
それが、血のなせる業だと言うのは、それが私の妹明日香にもまた同じ効果を発動したようだったからだ。
私と違って同い年の明日香は、すぐに打ち解けて、それこそ生まれながらに知っているかのように仲良くなった。
だけど、高校生にもなっていた私は、それを醒めた眼で眺めているフリをすることしか出来なかった。

いっこうに打ち解けようとしない私にママは、ママと龍太郎さんが何故愛し合いながらも別れたのかを語った。

龍太郎さんの父親は、東証一部上場企業の社長で、龍太郎さんはその会社を継ぐべく教育を受け、育てられた。
家柄を重んじる大正生まれの彼の祖母は、ごく当たり前の家庭のママとの結婚をあからさまに反対した。それでも龍太郎さんは最初は押し切ってでも結婚しようとしていたらしい。
だけど…龍太郎さんは自分が子供の頃罹った病気が元で、通常ではまず子供は望めないのだと知ってしまう。
跡取りが出来ない事でママが辛い立場に立たされることを懸念した龍太郎さんは、何も真実を告げることなくママに一方的に別れを告げた。そして、親の勧める相手、志穂さんと結婚した。
だけど…出来ないはずの子供ができたのだ。それが秀一郎。秀一郎は龍太郎に準えるように同じ頃同じ病気に罹って…そして龍太郎さんは9年前、謎の死を遂げた。
「未来の歳なら、もうこの話も解ってくれるんじゃないかと思って…」
ママはそう言った。

ママはずるいよ。そうやって、自分の弱さを娘にひけらかして何になるって言うの?
その話を聞いた私は、秀一郎に運命を感じてますます惹かれてしまっていた。

theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

marine side 7

完全に自分を見失っていたママは、あろうことかパパと龍太郎さんとを間違えた。龍太郎さんはあの人とよく似た顔をした(写真も見せてもらったけど、本当によく似ている)細身。背はママよりちょっと高いだけの小柄。そんな龍太郎さんを、身長182cmで、がっちりした体型のパパとを見間違うなんて、絶対にあり得ない。
それほど、混乱していたという事なのだ。
そして、ママは龍太郎さんの名を呼びながら泣き崩れた。

それでも、元カレの突然の訃報だからと、パパは何とか耐えた。でも、その何日か後、夕食後電話が鳴って…その電話が終わった後、パパは大声でママを罵った。パパは自分でも『俺の趣味は夏海だ』って豪語するくらいにママにべた惚れで、それまでそんな風に声を荒げたことなんて無かった。
そのまま2人は全く口を利かなくなってしまった。

でも、週末-2人はいつの間にか仲直りしていた。

私が土曜の朝っぱらから明日香を連れ出して図書館に逃げ込んだのは、両親の放つ空気にいたたまれなかったからなんだけど、その間にどんな話し合いがなされたのかは分らない。でも、帰ると2人は会話していた。
会話はしていたけど、それまでとは何となく違っていた。
今までパパのほうが4つも年上なのに、パパはママに完全に尻に敷かれていて、それをパパ自身が楽しんでいるようなところがあった。
でも、この後パパは時々高圧的な態度を取るようになった。ママもそれに対して今までみたいに声高に言い返したりしない。寂しい目をしてパパのいう事に従う。

それと…偶然だけど私は2人のエッチシーンを見てしまった。それまでのは当然知らないけど、何だかパパがママを追い詰めているような気がした。
だけど、私はママをかわいそうだとは思えなかった。パパっ子だった私は、娘までだまし続けたママの仮面が許せなかったからだ。

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